広島県でアート巡りを楽しみたい方へ。このページでは、広島市・宮島・尾道・福山など、地域別に厳選された美術館を一覧でご紹介します。
- 印象派作品を多く収蔵するひろしま美術館
- 建築も楽しめる広島市現代美術館
- 海を臨む絶景美術館「海の見える杜美術館」
- 尾道の文化に触れる平山郁夫美術館
- 話題のSimose Art Museum(下瀬美術館)
アクセス情報や周辺観光スポットもあわせて紹介しているので、週末のアートトリップ計画にも最適。お子さま連れでも安心の施設や無料で楽しめる展示まで、幅広く網羅した内容となっています。
美術館に行く前にこのページをチェックすれば、広島のアートをもっと深く楽しめること間違いなしです。
広島市の主要な美術館
広島市には、国内外の名作を収蔵し、建築や自然との調和も魅力の美術館が集まっています。アクセスの良さや展示の充実度、周辺観光との相性などから、観光にも日常の芸術鑑賞にもぴったりのエリアです。
ひろしま美術館の魅力と展示内容
ひろしま美術館は、フランス印象派のコレクションが有名で、モネ、ルノワール、ゴッホなどの作品が常設展示されています。原爆ドームからも近く、平和記念公園とともに訪れる観光ルートとしても人気です。
- 住所:広島市中区基町3-2
- アクセス:紙屋町東電停から徒歩約5分
- 入館料:一般1,300円、高大生1,000円
広島県立美術館と縮景園のつながり
広島県立美術館は、隣接する名園「縮景園」と一体化したロケーションが魅力。郷土作家から海外作家まで幅広い作品を展示し、縮景園とセットでの入場券も用意されています。
施設名 | 特徴 |
---|---|
広島県立美術館 | 縮景園を望む立地・企画展が充実 |
縮景園 | 回遊式庭園で四季の花が見られる |
広島市現代美術館のリニューアル情報
2023年春、広島市現代美術館(MOCA)は大規模リニューアルを完了。建築家・黒川紀章による設計で知られるこの美術館は、日本初の公立現代美術館として開館以来注目を集めています。常設展では草間彌生や河原温の作品も。
泉美術館の企業コレクション
泉美術館は、マツダ系企業のコレクションを中心に展示しており、落ち着いた空間と隠れ家的な雰囲気で人気。喫茶室も併設されており、アートとティータイムを一緒に楽しめるスポットです。
東広島市立美術館の概要
リニューアルを経て2020年に再オープンした東広島市立美術館では、地元作家の展示や学生作品展なども多数開催。市民参加型のワークショップもあり、地域とのつながりが感じられます。
廿日市市・宮島エリアの美術館
海と山に囲まれた自然豊かな廿日市・宮島エリアでは、景色と融合した美術館が多く、特に建築や空間そのものが作品のような施設が目立ちます。観光地・宮島とのセットで訪れる方も多く、アクセスも良好です。
海の見える杜美術館の特色
海の見える杜美術館は、日本画・絵本原画・現代美術などジャンルを問わず質の高い展示を行っており、その名の通り、瀬戸内海を望む絶景とともに作品が鑑賞できます。
- 所在地:廿日市市大野亀ヶ岡
- 建築:山本理顕設計のモダンな外観
- カフェ併設・小規模展が豊富
宮島「魯山人」美術館の紹介
北大路魯山人の作品を中心に展示する美術館で、陶器・書・絵画など多彩なジャンルが楽しめます。宮島観光の合間に静かな芸術体験ができ、穴場的な存在です。
アートギャラリーミヤウチ・はつかいち美術ギャラリー
廿日市市が運営するはつかいち美術ギャラリーと、民間施設であるアートギャラリーミヤウチでは、地域芸術や若手アーティストの展示が行われています。無料で楽しめる企画展も多く、地元住民にも親しまれています。
尾道市の美術館
坂と海が織りなす風景で知られる尾道には、文学とアートが融合した美術館が点在します。自然と一体化した立地に加え、建築美と歴史を楽しめる施設も多く、国内外から注目を集めています。
尾道市立美術館の建築と展示
尾道市立美術館は、安藤忠雄の設計によって改修され、ガラス張りの外観が特徴的です。千光寺公園の中に位置し、猫の来館で話題になったことでも知られています。展示は尾道ゆかりの作家が中心。
平山郁夫美術館の特色
尾道出身の日本画家・平山郁夫の作品を展示する施設で、シルクロードシリーズや仏教美術に関する展示が豊富。静謐な空間で、旅と祈りをテーマにした世界観が堪能できます。
なかた美術館や耕三寺博物館
なかた美術館では、エコール・ド・パリを中心としたヨーロッパ近代絵画を展示。耕三寺博物館は仏教建築と現代アートが融合し、未来心の丘と呼ばれる白い石の庭園もインスタ映えスポットとして人気です。
三次市・福山市など県内の美術館
広島県の北部や東部にも、地方色豊かで個性的な美術館が多数存在します。地域文化を反映した展示や、ユニークなアート体験が楽しめる施設が揃っており、観光ルートに組み込む人も急増しています。
奥田元宋・小由女美術館の魅力
日本画家・奥田元宋と人形作家・小由女の作品を展示。国内唯一の「月が見える美術館」として知られ、夜間開館やコンサートイベントも人気です。建築は建築家・三分一博志によるもの。
ふくやま美術館・鞆の津ミュージアム
ふくやま美術館は、モダンアートから郷土作家までバラエティ豊かな展示を開催。鞆の津ミュージアムは、福祉や社会問題とアートをつなげる企画が多く、全国的に注目されています。
下瀬美術館(大竹市)の評価と建築
2023年に開館したSimose Art Museum(下瀬美術館)は、建築家・坂茂の設計による可動式ギャラリーが大きな話題に。海外建築賞も受賞し、現代建築と自然の融合が高く評価されています。
注目の新規開館・話題の美術館
広島県では、近年新たな美術館の開館が相次いでおり、建築・展示・体験のすべてで世界レベルの評価を受ける施設が登場しています。特にSimose Art Museum(下瀬美術館)は、国内外から熱い視線が注がれる次世代型美術館です。
Simose Art Museum(下瀬美術館)の特徴
下瀬美術館は、可動式ギャラリーを取り入れた革新的な構造が最大の特徴。ガラスと木を多用した設計で、建物そのものがひとつのアートとして成立しています。
- 設計:建築家 坂茂(プリツカー賞受賞者)
- 開館:2023年春(大竹市)
- 施設構成:ギャラリー・ショップ・レストラン・水辺の回廊
風景と共鳴する展示空間が訪問者に静かな衝撃を与え、全国の建築好き・アートファンから高い支持を受けています。
世界からの評価と受賞歴
下瀬美術館は、開館からわずか1年足らずで「世界で最も美しい博物館トップ10」に選出。さらに、日本建築学会賞やドイツのIFデザイン賞も受賞するなど、その芸術的価値は国際的に認められています。
賞名 | 授与団体 | 年 |
---|---|---|
世界美術館ランキングTOP10 | ArtNews | 2023 |
IFデザイン賞 | iF Design Germany | 2024 |
日本建築学会賞 | 日本建築学会 | 2024 |
開館後のイベント・展示予定
常設展示では近現代美術や工芸品などが紹介され、定期的に国内外の有名作家による企画展も開催予定。建築ツアーやワークショップも行われており、訪れるたびに新しい体験が用意されています。
アクセス・基本情報・観光と組み合わせ
広島県内の美術館は、多くが交通の便に優れた立地にあります。公共交通機関を利用したルートや駐車場の有無、開館時間、入館料などを事前に確認しておけば、よりスムーズに芸術鑑賞を楽しむことができます。
各館へのアクセスと最寄り駅情報
- ひろしま美術館:広島電鉄「紙屋町東」から徒歩5分
- 広島県立美術館:JR広島駅から徒歩15分(縮景園口)
- 尾道市立美術館:千光寺山ロープウェイ+徒歩5分
- Simose Art Museum:JR大竹駅からタクシー10分
- 海の見える杜美術館:大野浦駅→バス「玖波駅行」乗車
開館時間・休館日・料金
施設によって異なるため、以下は目安です。公式サイトでの事前確認をおすすめします。
施設名 | 開館時間 | 休館日 | 入館料(一般) |
---|---|---|---|
ひろしま美術館 | 9:00〜17:00 | 月曜 | 1,300円 |
広島県立美術館 | 9:00〜17:00 | 月曜 | 510円 |
Simose Art Museum | 10:00〜17:00 | 火曜 | 2,000円 |
周辺観光スポットとの組み合わせ
美術館巡りに加えて、周辺の観光地とセットで訪れるのがおすすめです。
- 縮景園(広島県立美術館すぐ隣)
- 宮島(海の見える杜美術館のある廿日市市内)
- 千光寺・文学のこみち(尾道市立美術館周辺)
- 大久野島(下瀬美術館から車で約30分)
旅程の中に美術館を組み込むことで、芸術と自然・歴史を同時に堪能できる充実の時間が過ごせます。
まとめ
広島県には、国内外から評価の高い美術館が多数点在しています。ひろしま美術館や広島県立美術館のような市街地の拠点から、海辺の絶景と融合した宮島・廿日市の美術館、そして尾道・福山・三次などの個性派施設まで、ジャンルも環境も多彩です。
また、2023年に開館したSimose Art Museum(下瀬美術館)のような建築美術にも注目が集まっており、一歩踏み込んだ体験型アートの旅が可能となっています。
当記事では、アクセスや入館料、周辺施設情報も含めて掲載しているため、美術館ごとの比較検討も簡単です。アート好きはもちろん、観光での立ち寄りにも役立つ完全ガイドとしてご活用ください。